気まぐれ日記 2016年11月

2016年10月ここ

11月1日(火)「歩く水道屋・・・の風さん」
 今週は、日中の最高気温が、平均すると毎日1℃ずつ低下していく。急激に冬へ突入、といった感じである。
 例によってリハビリに行くと、すごい混雑。月初めのせいだろうか、よくわからない。かなり早く到着したのに、エレキテル(笑)の順番がすぐこなかった。この1週間あまり進展はなく、気温が下がっていく中、体が寒さで固まっていくのが心配だ。買い物をして帰宅。
 帰宅して、ログの蛇口の調査に出動した。とにかく分解してみる。ところが、実に分解がしにくい構造で、私に言わせると、これは設計不良である。外観的なデザインは重要だが、見えない部分のメンテ性には、設計者のセンスが現れる。ま、とにかく、パッキンだけの交換ができないことが判明した。
 買い物などがあるというので、ワイフとランチに出かけた。海岸通りをアクアで走ったが、雲が多くて海は冬色で、爽快なドライブとはいえなかった。定休日のレストランが多かったせいか、とても混んでいた。
 今日の雑用も慌ただしかった。主にメール交換やFBの関係で、かなり長期にわたって超多忙だったので、関係修復を試みているような面もあった。しかし、それらがほぼ復活した。
 夕食後は、明日の非常勤講義の準備で、それがやっと終わったのは午前零時ころだった。
 それから再びログに出動した。ネットで検索しておいた「洗面用・単水栓」の中から、ワイフが選んだものを、現地で再確認するのである。どうやら、うまく適合しそうだ。その場で発注した。ロングテールのマーケットプレースは、実に便利だ。
 今日は、歩く電気屋ではなく、歩く水道屋が最後の仕事となった。

11月2日(水)「中古PCが届いた・・・の風さん」
 10月29日未明に尊敬する作家伊藤桂一さんが亡くなられた。99歳で老衰とのこと。ずっと現役だったが、最後は自ら神戸の老人ホームに入られた。身辺整理もすべて完了しての静かな旅立ちだったのだろう。伊藤桂一さんらしい。
 学生のころから好きな作家で、特に文体が好きだった。私がデビューする前、2回、講演を聴講に行ったことがある。1回目は現代詩人協会の講演会で、楽屋を訪ねた私は著書にサインをしてもらい、自分の書いた作品を読んでいただけないか、とお願いし、了解された。後日、届いた返事には、厳しいご指摘があり、作品や文体そして本人の人柄から想像できない、小説に対する厳しい姿勢を感じたものだ。
 プロデビュー後も作家のパーティなどで姿を見かけると、近付いて行って挨拶した。日本文芸家協会への入会審査では「あ、この人はいいよ」と発言してくださったと、推薦者の一人から後でうかがい、とても嬉しかった。最後にお目にかかったのは、新鷹会主催の「長谷川伸の会」に出席されたときだったような気がする。
 尊敬する人や目標とする人、先輩や師匠、そういった人たちは、自分が追いつく前に、次々にあの世へ旅立ってしまう。とても悲しいことだ。しかし、会いたい、またいつかどこかで会いたい、そういう想いは突然頭に浮かんでくる。
 いつものようにキャメロンで非常勤講義に出発した。本山でランチを摂り、出版社と電話で話をしてから、本山キャンパスに入った。
 今日もちゃんと準備をして講義をしたが、イマイチ不安がつきまとう。自分は本当に学生に役に立つことを言っているのか。伝えようとしているのか。伝えられているのか。非常勤講師だが、実社会との橋渡しをするのが私の特徴であり、ミッションだと思っている。
 今日は朝から冷え込んでいたが、帰宅すると家の中も寒かった。寒がりのペコのために、1階のエアコンをつけ、書斎での仕事は後にすることにした。
 買い物から帰宅したワイフが「パソコンが届いているわよ」と教えてくれた。明日だろうと思っていたので、ビックリした。
 胸を驚させて梱包を解くと、裸のノートパソコンが出て来た。本当に中古なんだ〜。使用感もある。取説すらない。
 Wi-Fiをつないで、ネットでWindows10の使い方をざっと読み、プリンタードライバーをダウンロードし、セキュリティソフトをインストールした。予想外だったのは、手持ちのミニHDを挿入するスロットがあったことだ。古いタイプのパソコンのメリットである。SSDに変更して容量が減っていたが、5GBだけ予備ができた。このディスクは私専用のファイル保存用にしよう。まだやることはあるが、残りは明日だ。
 来週から3回は田村先生に講義をしていただくので、今日までの結果をメールでお送りした。

11月3日(木)「水道屋と筋トレ・・・の風さん」
 空は晴れているが風が強い。気圧配置も西高東低らしく、気温が低い。寒い1日になりそうだ。
 午前中は、メールの対応をするだけで終わってしまった。メールで依頼や質問を受けると、現役時代の習性で、緻密な配慮をした対応を考えてしまう。そうしないと不安が残るのだ。
 昼食後、ツムツムをやりながら宅配を待った。いよいよ単水栓(蛇口)が届くのである。
 やっと届いたので、すぐ「歩く水道屋」に変身し、ログへ向かった。
 何度も分解しているので、要領は分かっている。しかし、設計不良なので、超やりにくい。それに比べて、今回購入した単水栓の方が、取り付けは容易だった。慎重に選択しただけあって、完璧に交換できた。今日はワイフの誕生日なので、良いプレゼントができた。
 夕方から筋トレに出かけた。気分を一新するため、今日は下半身の種目の負荷を元に戻してみた。できた。五十肩が治っていけば、上半身もだんだん元に戻せる。待ち遠しい。
 帰宅してひと休憩してから、昨日に続いてノートパソコンのOSの使い方の勉強をした。並行して、旧PCのデータのバックアップの準備をした。
 そんなこんなで、今日も作家業の方が進まなかった。ペコは相変わらずで、明日は2週間に1度の診察だ。

11月4日(金)「相変わらず多忙・・・の風さん」
 昨日の強風が弱まって、行楽日和だ。その中、ペコを病院へ連れて行った。いつものように往復共有料道路を使って、移動時間を最短にしている。午前中に行くのは、最初の受診以来である。
 いつものように移動中は鳴いていやがっていたペコも、診察台に乗せられるとおとなしくなり、一気に借りて来た猫に豹変する。体重の計量ができる診察台なので、前回より100グラム近く減っていることも分かった。抗生剤を打ち、薬を処方してもらって帰宅した。
 久しぶりにインスタントラーメンの昼食にした。
 来週末には書店に並ぶ新刊の、出版社からの献本のために宛名シールとあいさつ文の作成に取り掛かった。
 ワイフがログにこもりっきりなので、ペコが2階へやってきて、長女の部屋に入った。窓が大きく、日が入って暖かい長女の部屋(のベッドの上)は、ペコには絶好の昼寝場所だ。しかし、私がいなくなると、寂しくなってすぐ鳴くので、何度も様子を見に行ってやらねばならなかった。
 夕方、ワイフが買い物に出かけている間に、郵便局から年賀状が届いた。12月の第1週でだいたい仕事のピークは終わるので、今年は早めに準備できそうだ。
 出版社から見本ができたという電話があった。編集者の声が弾んでいて、かなり良い仕上がりになっていることがうかがわれた。先月の本も今月の本も、制作過程の力の入れ方はハンパではなかった。どちらも良い結果が出、次への大きな足掛かりになるに違いない。
 宛名シールもあいさつ文(45冊分の印刷)も完成し、郵送の準備もできた。明朝投函する。
 夕食後、ノートパソコンの設定の続きをやった。基本的にワイフの専用になる。OSは最新のWindows10Proだが、CPUの性能は低く、メモリは8GBに増設したとはいえ、HDはSSDの120GBなので、余計なソフトはインストールしない。HDの容量不足は、内蔵させた自前のミニHDの5GBと、外付けHDの120GBで補う。スピーカーの性能もさえないので、これは後日、外付けを用意しよう。
 最後に、ワイフのWEBメールの設定をして、作業が完了した。おまけで、背景の画像を同じにしておいた。

11月5日(土)「ペコと昼寝・・・の風さん」
 睡眠不足だがいつものように起床。朝食前に昨夜用意した宛名シールなどを投函し、戻って来てゴミ出しをした。
 午前中は読書をすることにした。書斎は寒いので、長女の部屋で。こうすると、ペコが長女のベッドで寝ることもできる。
 1週間後に発売の児童文学『円周率の謎を追う』の見本10冊が届いた。予想よりも薄く、コンパクトな印象がよかった。
 先日注文したサプリメントも届いた。どちらもログで仕事をしているワイフが先に応答して、宅配から受け取った。
 昼食後も長女の部屋に行き、来週の講演で販売する本の準備を始めようとしたが、猛烈に眠くなり、ベッドでペコと昼寝することにした。
 その間に、昨夜注文した変換アダプターが届いた。また、ワイフが受け取った。これにより、40年以上前に購入したソニーのヘッドフォンが復活した。物持ちがいいので、使えるものは使いたおすまで使うことになる。
 女子会とかでワイフが出かけたので、今日は晩ご飯が超高速になった。
 やっと販売用の本の準備を再開した。サインをし、丸めた価格を決めるのである。
 ワイフが帰宅するころ、やっとその作業が終了した。続けて、管理用の一覧表を、ワイフのPCで作成してみた。動作がややにぶいのは、CPUの速度が更新されたOSに対して力不足だからだろう。ま、ワイフ専用なら、問題はないはずだ。
 こうしてまた今日も1日が暮れたが、体力不足を何とかしなければ、とあらためて思う。

11月6日(日)「行楽日和は草刈り日和・・・の風さん」
 久しぶりに睡眠十分で起床。午前中は、雑務の処理。しかし、身辺整理というか未読雑誌の山にまで手が付けられない。
 外は昨日よりさらに行楽日和だ。午後、思い切って草刈りに出動した。今日は、家の周囲、特にお隣さんと接しているあたりを集中的に除草した。自宅の壁にからまっているつた類も除去。かなりスッキリした。その勢いで裏の土地へ回った。刈り残している部分を荒々しく刈って、地面がむき出しになっている部分にかぶせた。来年は全面的に雑草が生えてほしい。それを機械で刈るのが、今のところの計画だ。
 約1時間半の草刈りを終えて、未読本の続きにも手を付けた。これは執筆中の児童文学の参考文献の一つだが、未読部分に欲しい情報があった。これを次の第三稿に反映させなければならない。
 ワイフにまだPCを渡していない。私以上に忙しい人なので、説明する時間がとれないのだ。しかし、今日、2つのことに気が付いた。ユーザー辞書の設定がそのうちの1つで、作家である私の隠れた競争力でもある。続いて、今度のPCにメモリー用のスロットがもう1つあることに気付いたので、7GBのフラッシュメモリーを挿入した。ここには、もともとのPCのメモリースティックに入れてあったデータを移転した。とにかく本体を軽くしておかないと、CPUがそれほど強力ではないので、軽快な操作性が得られない。
 ワイフにPCの操作をやっと説明できたのは午後10時前だった。OSが激しく変わっている(Xp⇒10)が、なるべく違和感がないように設定したので、すぐに使えるようになるだろう。
 今日最後の仕事は、来年の児童文学のタイトル案の送付だった。10通りの案を考えて、編集者へ送った。重要なタイトルだが、なかなか妙案が出てこない。しかし、早急に相談して決めることになるだろう。

11月7日(月)「作家の自覚・・・の風さん」
 現役でもないくせに、あ〜また1週間が始まった、と思ってしまう。現役時代だって、1年365日休みなし(オフは作家)だったので、特に月曜日なんか意識していなかった。退社したら、現役世代になり代わって、ため息をついている。
 とにかくリタイヤしたのだから、その自覚をもたねば。
 月曜日は体育館が閉まっているので、筋トレには行けない。今日は作家業に専念しなければ。
 午前中に宅配が届いた。またステレオミニジャックの変換アダプターを購入した。今度はメス−メス。早速試してみると、良好。これでヘッドフォンは自由に駆使でき、音声情報はダイナミックに楽しめるようになった。
 昼食後、裏の土地に出動し、防草シートから突き出している草を摘んだ。途中でご近所の方と交流。父親のような方だ。雑草の育つ勢いが低下しているので、来年へ向けて、これから色々できそうだ。
 今日もペコが長女の暖かい部屋で昼寝中。さっきまでワイフが添い寝していたので、今度は私だ、とばかりに疲れた体を横たえた。
 1時間後、外はすっかり暗くなっていた。
 ワイフのパソコンを立ち上げ、ヘッドフォンを接続して、映画を鑑賞した。ハリソン・フォード主演の「K−19」。冷戦中のソビエト原潜内での物語だ。2002年の映画だが、のちの東日本大震災を予言していたようで、怖い。ともかく、芸術作品は、このように感動を呼ぶものでなければいけない、と思った。映画は勉強になる。
 2階のトイレ詰まり対策の第一弾として、50℃の温水流しをやってみた。まったく変化なし。
 ということで、あまり作家らしくない1日で終わってしまった。

11月8日(火)「何年前の靴下?・・・の風さん」
 朝刊の天気予報を見ると、昼前後だけ雨が降るらしい。
 昨夜準備しておいたので、慣れたリハビリに出かけた。クリニックは今日は空いていた。左肩がだいぶ良くなってきたが、それとともに右肩も正常でないことがわかってきた。右肩は自分で動かして治してしまおう。
 帰りにホームセンターでトイレ詰まり対策第二段のスッポンを買った。もともと家にはあるのだが、ゴムの部分が硬くなってきていて、性能が低下しているのではないかとワイフが言うので、更新することにした。
 続けて、MUFJとJAのATMに寄ってから帰宅。途中で本当に雨が降り出した。天気予報が当たった。
 超高速ランチを済ませてから、スッポンを使ってみた。何度か繰り返しているうちに、水が急激に抜けるのを目撃した。何か引っかかっていたもの、詰まりが解消されたのだろうか。しばらく時間をおいて、本当に効果があったか、確かめてみよう。
 ようやく児童文学の第三稿に着手。始めるまでが難産で、いったん手を付けるとすぐに勢いがつく。まるで芸術家だな(笑)。
 とは言え、リハビリのあった日は疲労感に襲われる。今日は日が差さなくて寒いので、長女の部屋で石油温風ヒーターを焚いて、ペコと1時間ほど昼寝。
 すっかり暗くなったころ、執筆再開。
 ここで恐ろしいことに気が付いた。なんと靴下に穴が空いているのだ。しかも両方とも。かかとのあたりで大きい。リハビリを受けるときは靴を脱いで台の上に横になるので、み、見られたかもしれない。やば。
 早速ワイフに報告。「奥さんの顔見てみたいわって思われたぜ、きっと」と言ったが、「よかったわね」と一蹴された。喜んでいたのかもしれない。
 就寝前に最新の名刺を印刷した。週末発売予定の新刊を追加したのだ。
 2階のトイレはその後も良好。入浴後、靴下はゴミ箱行き。

11月9日(水)「講演は来賓として?・・・の風さん」
 朝から冷たくて強い風が吹いていた。
 2階のトイレはその後も問題なく、詰まりは解消したようだ。もう少しスマートな対策を打っていたら「歩く水道屋」だと自慢できるのだが、ま、いっか〜。
 11時にキャメロンで名古屋へ向かった。今日は穴のあいた靴下ははいていない(笑)。
 目的は、土曜日の講演時に販売する本を事前に事務局へ届けることだった。
 外気は冷たくても、車室内はポカポカ陽気だった。窓を少し開けて、ドライブを楽しむことにした。
 目的地まであと5kmくらいのところで、コンビニに寄り、パンとコーヒーで昼食にした。
 事務局は元デンソーの同僚である。ただし、一緒に仕事をしたことはない。私としては、彼のために盛り上げ役に徹しようと決めていたのだが、講演者は来賓だと何度も説得された。そういうのは苦手だが、堂々とするのも彼のためだと思い、土曜日は冷静に行動しようと思った。
 約1時間半の打ち合わせを終えて、家路についた。道路がやけに渋滞していた。
 家電の大型量販店に寄って買い物をしてから帰宅した。ワイフのノートパソコン用に小型スピーカーを買ったのだ。これまで貸していたパソコンはソニー製だったので、サウンドは上質だった。今回の中古品は問題のT社製で、サウンドはあまりよくない。
 接続して、音楽を流してみると、素晴らしいステレオサウンドになった。これで、ワイフのノートパソコンの設定はほぼすべて完了。
 夕食後、執筆に取り組んだが、イマイチ頭が回転しない。ボケたというより、疲労みたいだ。情けない。
 講演準備などへ仕事をシフトして、あとは風呂だと思って階下へ降りたら、ペコが吐いていた。玄関と廊下を掃除したが、そういえば7年前、ボケたシルバーがあちこちで粗相をしていた。それを思い出した。ペットや人間のお守りはいいが、自分のことで人に迷惑はかけたくないな。

11月10日(木)「地球が抱える不安・・・の風さん」
 昨日に続いて今朝も寒い。ペコのことが気になる。
 それにしても昨日の最大の出来事は、アメリカ大統領選挙でのトランプの勝利だろう。
 イギリスの国民投票によるEU脱退という、ちょっと信じられない出来事を見ていたので、あり得ないことではないと思っていたが、本当に起きてみると、やはり衝撃ではある。クリントン候補では、おそらく現状の変化はあまりなく、変化を求める白人の中の低所得層の票を、見事なマーケティング能力で獲得した、トランプのビジネス戦略の勝利だったということになろう。
 しかし問題は大統領になってからだ。世界は無節操な利己主義に走りかけている。その中で、負けるものか、と過激に行動しようとするのがトランプの公約である。「和をもって貴しとなす」ということをしない大国が出現することになるとしたら、これは世界の大混乱を招くことになるだろう。日本のリーダーシップが期待できないだけに、あと4年間は、予断を許さない状況になるだろう。地球が環境面で爆発寸前のような気がするので(たとえば氷河期が訪れるような)、世界が自殺行為に走らないようにできるか心配である。
 そんなことをつらつら考えながら、少し執筆をした後、ワイフに駅まで送ってもらい、名古屋へ出かけた。
 今日はJCMAの技術講演会がある。3つのテーマとも興味のある分野なので、以前から予約していたのだ。しかし、まさかこんなに忙しくなっているとは思わなかった。
 そんな恰好じゃ寒いわよ、というワイフのアドバイスを聞かず、スーツのままで行ったので、確かに寒かった。
 講演テーマは期待通りに面白く、講演後の懇親会にも参加して、主役ではないので、今日はしっかり食べた(笑)。
 帰宅してから、疲労と睡眠不足でぶっ倒れそうだったが、執念で執筆の続きをやった。
 明日も早朝から名古屋へ行かねばならない。

11月11日(金)「古い設備に感動・・・の風さん」
 普通の人と同じような時刻に起きたので眠い(笑)。昨夜は就寝前に寝室でちびゴキが出たので恐怖だった。
 名古屋へ行くワイフと偶然同時刻発の電車に乗ることになったので、駅まで歩いた。昨日までの冷え込みが嘘のように風もなく穏やかな陽気で、散歩気分だったが、眠いものは眠い。
 午前中は生産技術マネジメント研究会のチームミーティングだった。
 昼食後、電車で企業視察に出かけた。NTN桑名製作所、有名なベアリングメーカーである。私にとっては初めての見学。
 発祥の地とのことで、建屋や設備は古かったが、正直言ってすごみを感じた。地に足のついた経営ということである。会社によってさまざまなやり方があるので、これがベストという一般解はない。しかし、ここでは筋の通った一つの考え方がうかがえた。
 最も感動したのは設備である。専用機も汎用機も徹底して使いこなしている。もう何十年使っているか分からない。それでも、つきっきりの作業者は見当たらない。機械加工には汎用機がほとんどだが、製造メーカーを示すプレート類は1台しかなかったし、取得年月の分かる銘板など、設備の正面や側面には一切ない。そして、設備の周囲には製造に関係のないものは何一つ置かれていないのだ。
 欠点としては、塑性加工、切削、熱処理、精密加工、組立という、サイクルタイムを合わせにくい工程を、工場単位で分離しているため、中間在庫がやたらと多いことだ。そして、それらの置き方が乱雑だった。
 帰りに名古屋の東急ハンズで来年のダイアリーを購入した。もうこういう時期なのである。
 夕食後、明日の講演の準備をしたが、講演スライドがやっと納得のいくところまで完成した。

11月12日(土)「すばらしい同窓会・・・の風さん」
 通常の時刻に起床。今日も暖かそうだ。これならペコちゃんも1日楽だろう。
 午前中は、話し方を考えながら、講演スライドの入念なチェックをした。必ずしも和算に興味のない聴講者に対し、1時間で話す内容なので、今日は雑学の知識として3つのことを知ってもらい、できれば和算のファンになってほしい、という基本的な講演姿勢にたどり着けたのは幸いだった。講演で紹介するビデオも1〜2分間の短いショットだ。
 こんなことをしている時間に、ワイフはログでシンガポールから来ている子どもにトールペインティングの体験をさせている。
 今日はインスタントラーメンで高速ランチを済ませ、歩いて駅まで向かった。水曜から4日連続の名古屋行きだ。
 今日の仕事は、デンソーのOBからの依頼講演である。同窓会でやってほしいとのことだったので、気楽に受けたが、時期が近づくにつれて、立派な同窓会イベントであることがわかり、かなり力を入れて準備してきた。
 現地の名古屋商工会議所に着いてすぐ、きちんと準備されたすばらしい同窓会イベントであることがわかった。
 わたしは元同僚と呼んでもいいOBのために、当初は盛り上げ役に徹するつもりだったが、さらに真剣さが必要だと思い、入念な準備をしてきた(つもりだ)。
 事前の控室での懇談でも、会が始まってから続いたスピーチでも、すべてのレベルが高く、彼らが卒業した学校の優秀さがひしひしと伝わってきた。
 講演は準備したとおり、必ずしも和算というテーマに興味をもっていない人という前提で用意したものだったが、まるで大学の先生たちに講演したときと同様、もともと知らなかったことでも、集中して聴いてくるという熱心さを感じて、心地よかった。
 さらに驚いたことは、イベントをにぎやかにするために持参した販売用拙著が、次々に売れて行ったことだ。 
 イベントが最後のアトラクションであるビンゴゲームになったころ、私はようやく自分のミッションを終えた気になり、料理に手を出させてもらった(単なる立食式の懇親が続いていたら、私は交流に専念しなければならないからだ)。依頼してきたデンソーのOBは元技術部つまり製品設計者だった。コンカレント・エンジニアリングが基本のデンソーだが、お互いにOBになってもまだコンカレント・エンジニアリングで仕事をしたことになる。良い思い出ができた。
 仕事を終えた気分で帰宅した私は、今日の感動をワイフに語った。
 ワイフもまた、午前中にシンガポールの子どもにトールを教えた喜びを聞かせてくれた。去年の今ごろは、私はシンガポールへ出かけていたのだが、いつかワイフにもシンガポールを体験させたい。

11月13日(日)「第三稿送付・・・の風さん」
 久しぶりに外出しない日だ(駅までのワイフの送り迎えはあるが)。ゆっくり休みたい。が、明日までに第三稿を送る約束なので、それはやらねば。いちおう半分以上は終了しているので、やれるはずだ。
 例によって午前中は雑務を処理し、昼食後、さあ執筆……と思ったが、疲労感が肩に重くのしかかっていたので、昼寝することにした。
 長女の部屋のベッドで横になったが、ペコが来ない。下のサンルームに日光が注いでいるので、そちらで温まっているのだろう。
 その日光がサンルームに注がなくなったころ、ペコがやって来て、わたしはベッドから起きた。
 iPhoneを見ると、着信が2回あった。覚えのない電話番号だが、2回かけてくるのが気になったので、かけてみたら、とんでもない野郎が出た。ケータイは完全にオモチャなのだろう。つまり友達との間の糸電話程度の使い方。まるで言葉の使い方すら知らないヤツだった。
 受け取れなかった宅配の再配送を2階の固定電話からかけて依頼した。便利便利。
 結局、第三稿を仕上げて送付も完了したのは午前1時だった。疲れが残っている中での仕事だったので、イマイチ納得できない、不完全燃焼感がある。第三稿で入稿されるので、ゲラで直していくしかない。
 明日から読書も頑張ろう。

11月14日(月)「10年前のPCが復活・・・の風さん」
 朝から小雨模様。やや不完全燃焼ながら、昨夜第三稿を送信したので、今日はオフにしようと決めた。
 いつも通りに次女を駅まで送った。午前中はサービスでワイフ(トールの指導中)のアクアに給油に出かけた。百円ショップに寄ってボタン電池を買い、アクアのスペアキーの電池を交換した。
 昼食後、今度はキャメロンでGSへ行って給油し、ホームセンターで猫の抜け毛とりブラシを購入した。ネットで調べると、ペット用ブラシには目的によって種類がある。今日買ったのは、合成ゴムのいぼいぼ形状。ネットで買う方が断然安いが、ま、いっか〜。
 仕事をしなければならない日は、ここで昼寝をして体力を復活させるのだが、今日は、そんな知的なあるいは創造的なことをする気はない。あれこれ考えた末、どうせオフで遊ぶのだからと、時間があったらやってみたかった10年前のモバイルPCの復活に挑んだ。
 CPUとメモリはたいしたことない。しかし、最大の問題はOSがXpだということだ。だから、復活させてもネット環境ではあまり使わないことにする。しかし、復活のためにはネット接続が必須だった。
 このモバイルPCが抱えているトラブルを解決することも必要だった。それはHDの空き容量が不足していることで、そのためデフラグなどの最適化ができないのである。あまり使わないプログラムは既にほとんど削除してあって、最後の手段として、Microsoft Office を削除することに決めていた。その代わり、ThinkFree Office7 をインストールする。
 久しぶりにモバイルをネットにつなごうとしたら、IEもFirefoxも、行きたいページを開けない。そもそもOSがXpなのでIEのバージョンは上げられない。ところがFirefoxのバージョンを上げてもダメなのである。OSをWindows7 に変更することも考えたが、このモバイルのCPUやメモリには不適合(パワー不足)だった。
 そこで、止むを得ず、執筆マシンでThinkFree Office7 の圧縮ソフトをダウンロードし、それをモバイルに移してインストールすることにした。実はThinkFree Office7はXpを想定していないのだが、予想通り、インストールはできた。ところが、認証の処置はネット接続でおこなうので、それができない。やはりネット接続の問題を解決する必要があった。
 あれこれと悩んだ末、暗号化処理の設定に問題があることがわかり、これを修正したら、FirefoxだけでなくIEもつながるようになり、認証ができた。その勢いで、Firefoxはバージョンアップを試み、結果としてバージョンが17から43へと飛躍的に向上した。
 次がOfficeの削除なのだが、実はここにも以前から問題が潜んでいて、未解決だった。モバイルに最初にインストールしたのはOffice2007で、途中で2010と入れ替えようとしたのだが、ある理由で中止した。ところが、いったんインストールした2010が不完全な形で残っているのだ。先ず、この不完全な2010を削除して、それでHDの空き領域が増えるのなら、2007は残してもいいというケチな考えを持っていた。
 かなり遅い時刻まで、この問題と取り組んだのだが、解決までにはいたらなかった。
 とは言え、PCで遊んだわけで、みごとにオフの1日を過ごせたことになる(まだ未練があるので、明日再挑戦するつもりだが)。

11月15日(火)「今日もオフ気分・・・の風さん」
 昨夜はスーパームーンだったが、当地はあいにくのお天気で夜空を見上げる気にもならなかった。今日は午後から晴れるらしいので、もしかすると今夜準スーパームーン(まるでミスコンだな)が見られるかもしれない。
 また朝刊の一面記事に超呆れた。例の生前退位という妙な造語に関わる、有識者会議の記事だ。記事をそのまま信じていいか疑問はあるが、記事から判断すると、とても有識者とは思えない。人間の平均値以下だ。天皇の意図をまるで理解していない。天皇は、国民に寄り添うという基本的な考え方を貫いて来られた。それをこれからも維持したいのだ。次代へも継承させたいのだ。公務が大変だから何とかしてくれ、なんて、そんな低レベルな考えではない。にもかかわらず、有識者らの意見は、天皇という人間無視で、天皇の職務か権威だけを見ている。まるで、X社の社長が引退したいと言っていることに対する、X社における社長業務のあり方を議論しているみたいだ。
 天皇のこれまでの国民に寄り添うという行動は、今の天皇から次の天皇に代わったとき、守られるとはとても思えない。なぜなら家庭の問題があまりにも重い負担になっているからだ。国内での自然災害はこれからますます激烈になっていく恐れがある。地球が怒っているからだ。被災地に当然のように訪れる行為がなされなくなったとき、国民は日本の象徴に失望するだろう。
 2010年に、広島厳島神社にある算額の見学会を企画したことがある。今度は、伊豆の某所にある算額の見学会を企画することになりそうだ。その某所に電話を入れ、あいさつかたがた見学の申し入れをした。実現できそうだ。ただし、これから寒くなるので、スケジュールはラ早くても来年の2月、たぶん3月くらいになるのではないか。
 午後、12日ぶりに筋トレに出かけた。低負荷でラットプルダウンができた。1年ぶりにことだ。この1年で広背筋と背筋がめっきり衰えてしまった。この強化が課題である。
 帰りにドラッグストアに寄って買い物をしてから帰宅した。
 今日もオフのような気分で、また映画鑑賞をすることにした(10年前のPCのFirefox のバージョンがさらに47に更新されたこともあり)。トム・クルーズのミッションインポッシブル「ローグネイション」である。映画館で観て面白かったが、1年前シンガポールへのフライト中にも2度目の鑑賞をした。今日は通算3回目だ。レベッカ・ファーガソンの魅力にまた我を忘れた。父娘ほどの年の差があるのに、何たること!
 午前零時過ぎに、終電すら間に合わなかった次女を、別の駅まで迎えに行った。駅周辺も往復の道路も、まるでゴーストタウンだった。しかし、いくらか雲が薄くなっていて、準スーパームーンらしきものは見えた。

11月16日(水)「またボケか・・・の風さん」
 今日は週一のリハビリ。穴のあいた靴下は捨てたので、今日は大丈夫。昨日の筋トレでまた少し動くようになったと報告した。靴下は問題なかったが、ズボンの裾がほころびていた。やはりこれは自宅用だな。それにしても、物持ちのいい人だ、と自己満足(だから、お金が回ってこないのかも)。
 帰りにATMに寄ってから帰宅。
 今日の雑務ということで、2階のトイレのペーパーホルダーの電池を交換した。これはペーパーを取るため回転させるとメロディが鳴る仕掛けになっている。もうだいぶ前に販売はなくなって、市場には存在しないレアものだ。
 まずまずの天気になったので、予定していた裏の土地の草刈りをした。田んぼの稲刈りとシンクロするように、雑草も伸びなくなっている。今日は防草シート周りをさらに刈り込んだのだが、前回刈って残った茎が、枯れたのはいいが、まるで竹やりのように鋭い切り口を上に向けて並んでいた。危険である。来年からは草刈り機を使って、地面すれすれに刈り取らねばならない。予定した領域の草刈りに2時間も費やしてしまった。疲れた。
 たまっていた名刺の管理をした。3回にわけてスキャナーで読み取ってデータ化するとともに、現物をファイリングした。名刺用保管ファイルはたくさんあるが、もういっぱいなので、古い名刺から中身を入れ替えている。ちょうど2010年に交換した名刺を入れ替えた。
 その作業が終わって、またショッキングなことが起きた。ファイリングした中に、記憶している名刺が少なくとも2枚ないのだ! 4日前の講演のときに頂戴した名刺なので、記憶は確かだし、スキャナーで読み込んだデータは、確かにPC内にある。同じ作業を繰り返していると、集中力が失われて機械的な作業になり、その間にミスをする、というのが典型的なボケ症状だ。この時点で3回の作業のうち、2回目に何らかのミスをしたような気がした。何度も何度も机の上と周辺を探索したが、名刺は見つからなかった。意気消沈。
 夕食後、ペコを病院に連れて行った。これは2週間に1度の通院である。何度も繰り返していることだが、自宅で毎日2回繰り返される下剤の投与と同様に、ペコは慣れてくれない。往復の車中で鳴き続ける。甘ったれなのだ。そこがまた可愛い。いとしい。
 少し体重が減っていたが、外見は特に変化がないので、これまで通りの処方をしてもらった。
 ワイフに名刺が紛失したことを嘆いたが、必ず家の中で見つかるはずだ、と言われた。確かにその通りだが、見つからなかったらどうしよう? くよくよしていても仕方ないので、今夜は早めに就寝した。

11月17日(木)「とこなめ会・・・の風さん」
 今日はシルバーさんに家の周囲の樹木の剪定をお願いしてあったのだが、午前中はトール教室が開催されているということで、遠慮して帰った。来週になるが、せっかく準備して来てくれたのに申し訳ないことをした。
 午前中は少し雑務をし、超高速ランチ後、12月のセミナーのテキスト作成に着手した。どうやらフォーマットを整えなければならないようで、ちょっと面倒な作業になりそうだ。内容としても、重点は品質保証というよりコンカレント・エンジニアリングらしい。
 夕方、とこなめ会へ行く時間がせまってきたので、リビングでワイフに送ってもらう態勢に入った。
 今夜のとこなめ会も盛況だった。テーブルスピーチは10月から民営化になった知多半島道路の愛知コンセッション株式会社の代表の話。競争入札で行政からの委託を事業運営するやり方にはいろいろあるらしい。東京の府中市ではその大規模な動きが進んでいるとのこと。地方活性化の鍵になりそうな気もするが、何らかの資産としての魅力がそこにないと、民間は手を出さないだろう。
 重要なテーマだったが、今夜はほとんど理解できなかった。
 PRの時間もあって、近刊の紹介をさせていただいた。いちおうメジャーデビューしているが、地方在住で頑張っている作家という触れ込みだ。会がはねた後、持参した拙著の販売を遠慮がちに始めたら、買ってくれただけでなく、ものすごく宣伝したくださる方がいて、みるみる売れて、完売した。
 新たな出会いもあり、やはりとこなめ会は重要なコミュニケーションの場だ。

11月18日(金)「母の祥月命日・・・の風さん」
 今日は母の祥月命日なので、ワイフと墓参に出かけた。自宅からアクアで5分も走ればもう墓地である。
 到着したら急にお日様が照って来て、ポカポカ陽気になった。入念にお墓の掃除をし、香華を手向け、手を合わせた。
 知人が経営しているピザレストランへ行き、ランチにすることにした。墓参りの帰りだと説明したので、供養になったのではないか。ここのピザはなかなか美味である。
 それから予定していた家電量販店へ行き、書斎用のLEDシーリングライト(6〜8畳用)を購入した。だいぶ以前からインバーターが不調で、高温になると大型のサークル蛍光灯が消えてしまう。しかも、高周波の騒音がしてうるさかった。
 ワイフはホームセンターで寄せ植え用の草花をたくさん購入した。
 帰宅し、私は書斎の照明を交換し、ワイフは寄せ植えをせっせとこしらえた。
 書斎が信じられないくらい明るくなった。
 昨日の日記に書くのを忘れたが、行方不明だった名刺は見つかった。なんとファイリングしたときに、ポケットに2枚ずつ挿入してあったのだ。ボケが原因だろうが、何度も捜索しているうちに見つけることができたので、とりあえず「よし」とした。昨夜もらった名刺は、今日中にスキャナーでデータ化し、ファイリングをした。
 気になっていたあるクレジットカードの引き落とし口座番号が、既に変更手続きされたものだということがネットで確認できた。こうなると暗証番号が怪しいので、これは変更手続きをあらためてすることにした。

11月19日(土)「またトイレ詰まり・・・の風さん」
 いつものように1日が始まったはずだった。ところが、2階のトイレの異変で、調子が狂った。また詰まり現象である。しかも、今度のはかなり重症。いったいどうしたというのだ。
 一緒にペコに薬を飲ませて、ワイフは出かけた(私は留守番。いつもこのパターン)。今日は小雨模様で寒い。石油温風ヒーターが稼働を開始している。寒がりのペコのために、この冬はなるべく暖かくしておこう。
 来月の企業研修のためのテキスト作成が、今日の最大の仕事だが、それに加えて、トイレの詰まり対策が頭の痛い課題になった。
 テキスト作成はルーチンに近いが、フォーマットを統一することと、あまり膨大なページ数にならないようにするのが、少々やっかいな点だ。
 トイレ詰まり対策として、昼食後に、温水法に取り組んだ。先ず、風呂の残り湯を入れて、その水位が低くなるのを気長に待つ。その間に熱湯も準備しておく。いよいよ温水法だ。再び風呂の残り湯を便器内に張って、そこへ熱湯を注入した。
 便器はかなり温まって、温水の水位が下がったところで、水を入れ、スッポンを動かした。これをかなり繰り返したのだが、前回のようなスーッと流れる手応えが得られない。歩く水道屋でも、歩く下水道屋とはいえないな。だんだん自信を失っていく。
 テキスト作成作業とスッポン作業を何度も繰り返した。
 昨日取り付けた書斎の照明はすばらしく、明るさが維持できるだけでなく、静粛性が得られている。憂鬱な作業の繰り返しの中、バックグラウンドでジャズを流すことにした。
 宅配が、新刊の著者購入分を配達してきた。どうやら書店にも並びそうだ。明日にも、フェースブックとホームページでPRを開始しよう。近畿和算ゼミでもPR講演をしたいとメールを入れた。
 何度目かのスッポン作業で(根気強さは私の特徴だ。その点、猫と似ている)、便器内の水位が一気に下がった。やはり、どこかの部分に何かが引っかかっていたのだろう。この面倒なトイレは、今後、私専用にするしかないと思った。
 夕食までにテキスト作成はほぼできた。
 時間ができたので、また郵便物の作成にせっせと取り組んだ。

11月20日(日)「iPhoneを探せ・・・の風さん」
 起きたら小春日和だった。ポストまで歩いて5通投函した。猫も外に出ていた。ちょっとした散歩だった。
 今日の必達仕事は、昨夜作成したテキストの仕上げなので、これだけは楽勝気分だった。
 雑務から少しずつこなしていった。
 ペコが2階にやってきたので、長女の部屋へ入れ、私もそこで久しぶりに読書した。
 昼食後、外出好きのワイフがAEON常滑店へ行こうと言うので、出かけることにした。外出には最適な天気で、おまけに日曜日だ。こういう大混雑が予想される日に限ってワイフは一緒に出かけると言う。しかし、結果としては正解だったことが、後でわかった。
 キャメロンで裏道を通ってのんびり走った。やはり混んでいる。
 ワイフの狙いは手芸屋さんでのミニ体験教室だった。私はその間、ワイフのiPhoneでツムツムをした。なぜ自分のでやらなかったかと言うと、自宅に忘れて来た(このときはそう思っていた)からだ。
 その後、タリーズコーヒーで小休憩。私はタリーズの味が好きだ。苦めだから。ここの隣が書店で、相互に持ち込みが可能になっている。近年は、顧客視点での設計が随所に見られ、名商大のビジネススクールで学んだことが納得される。書店で著者検索をして自分の本をチェックし、大好きな文房具を眺めて、マスコットを買ってしまった(笑)。
 ワイフはさらにジンズで運転用のメガネを購入したのだが、今日20日はAEONカードで5%引きの日だった。つい数日前に、自分のAEONカードの引き落とし口座は自分専用口座だということを確認したばかりで、今日、AEONへ来たことは正解だった。
 さらに今夜の食材までAEONカードで買って帰宅した。
 さて、帰宅したら、さっそく自分のiPhoneでツムツムをしようと思ったら、iPhoneがない! いくら探しても見つからないため、PCでiCloudにつなぎ「iPhoneを探す」をやってみた。実に詳細な地図の上に、示されたポイントは、自宅だった。
 しかし、それはiPhoneではなく、iPadminiだった(笑)。iPadminiの電源を切って、もう一度「iPhoneを探す」をやってみたら、カーポートが示された。恐るべきピンポイント。真っ暗な外へ出て、キャメロンのドアを開けた状態でワイフにコールしてもらうと、運転席のシートと中央のコンソールの間の狭い空間で光っているiPhoneを発見した。
 ちゃんと持ち出したのだが、上着のポケットから車室内で転げ落ちていたらしい。
 とうとう深夜になってしまったが、作成途中だったテキストを、考えていた通りに完成させ、メールで事務局へ送った。

11月21日(月)「いつものリハビリとその後・・・の風さん」
 朝早いうちにメールを送りたくて、バタバタしているうちにリハビリに出かける予定時刻を過ぎてしまった。
 それでも、クリニックにはちゃんと間に合った……と思ったら、大混雑で駐車場がいっぱい。しばらく空きができるまで待たなければならなかった。先週の後半がクリニックの慰安旅行で休診だったため、週明けに患者が集中したのだ。
 帰りにホームセンターに寄って、猫のトイレの砂を購入した。のんびり田舎道を走って帰宅した。
 リハビリの後はまるで習慣になってしまったように、昼食後、昼寝した。自分では何もしていないのに、リハビリを受けると体力を消耗するのかもしれない。現役時代だったら、恐らく気が付かなかったろう。疲労感で居眠りをしている余裕なんてなかった。
 いよいよ第四稿と思っていたが、相変わらず手が付けられないのは、推敲も創造的な仕事だということだろう。そして、創造的な仕事にも体力は必要なのだ。しかし、そうなると、正岡子規のように重い病気の中で芸術的仕事をしていた人は、いったいどうしてそんなことができたのか、やはり普通の人ではなかったのかもしれない。
 とは言え、左肩はだいぶ良くなってきている。まったく正常とは言えなくても、普通に動かせる右肩と同じくらい動く。ただし、痛みがあるので、それがなくなれば、リハビリは卒業だろう。
 推敲に着手できない分、ツムツムばかりやっていないで、読書にも精を出した(笑)。

11月22日(火)「助走と推敲・・・の風さん」
 午前6時過ぎに、突き上げるような衝撃があった。地震にしては短時間で終わってしまった。不安がよぎる中、また寝てしまった。
 今朝はゴミ出しの日だったが、間に合わなかった。ゴミ出しをしたら、なるべく一日一回にしている外出を、それで終了にするつもりだったのに……。
 未明の衝撃は宮城県沖の地震だった。東日本大震災の余震だという。実際に津波も起きた。川をさかのぼる動画を見て悪夢がよみがえった。母の認知症発覚から措置入院そして肺炎死にいたる重い記憶。……。
 とにかく今日こそ第四稿に着手しないと、あとが控えているから、大変なことになる。
 朝食後、勢いをつけるために、読書から始めた。小学校中学年から読める児童書だ。内容は専門的なものなので、どのように書いてあるか、参考にしたかった。読み進むうちに、文学書に比べて雑な文章が気になったが、それはともかく、けっこう専門的な単語を使っていることに気付いて、安心した。ただし、ほとんどの漢字にルビが振ってある。
 続いて、今回の作品の参考文献でまだ読み終わっていない本。今後取り組んでいく作品にも役立つ知識がたくさん入っている。
 そうやって、やっと第四稿に着手できた。
 陸上競技の助走みたいなことが、私の想像的な仕事には必要みたいだ。その助走には読書が最適で、ツムツムは助走にはならない(笑)。
 昼食はいつもの超高速ランチ。
 ここまで無我夢中だったので、眠くなった。長女の部屋へ行くと、ベッドでペコが寝ていた。私も横になった。今日の日中の予想最高気温は21℃である。昼寝には最適だろう。
 目が覚めたらもう夕方だった。やはり疲れていたらしい。情けない。
 しかし、体力が戻ったので、また推敲に取り組んだ。いちおう快調なペースで進んだ。
 夕食後もそのペースは落ちなかった。
 夜遅く、秋田の親友から初孫の写真がLINEで送られてきた。本当に可愛い。身内のような気がするからか。いや、本当に可愛い赤ちゃんだ。

11月23日(水)「第四稿を送付・・・の風さん」
 勤労感謝の日で世間はお休み。だんだん国民の祝日を意識するようになってきた。こうなるまで、退社してから2年と7か月を要している。それだけ34年間の会社員人生は密度が高かったのだ、とつくづく思う。
 今夜中に第四稿を送付したいので、昨日に続いて助走をしっかりとることにした。つまり、読書である。
 読みかけの本を次々に開いて、文章や歴史の世界に没入していく。
 午前中いっぱいそれを続けたが、まだ手をつけていない本がある。それくらい未読や読みかけの本が多いのだ。
 今日も超高速ランチを食べて、いよいよ第四稿の後半戦に突入した。
 朝のうち、少し日が差したが、すぐ曇り空になってしまったので、気温も下がり、ペコが2階の長女の部屋へ入った。1階より少しは気温が高いだろうが、日が差さないので、暖かいということはない。夕方になって、外で干してある洗濯物を屋内へ移動させたら、1階の温風ヒーターのスイッチを入れてやろう。
 今日も私は留守番。定年退職すると、世の中のダンナたちは、皆同じ運命をたどっているのだろうなあ。
 外が真っ暗になってワイフがやっと帰宅するころ、第四稿はあとがきのリファインに入っていた。
 1階へ下りると、ペコは温風ヒーターの前、ちび助は冷蔵庫の上(放熱板の一部がそこにある)にいた。
 夕食後、一気に第四稿を完成させ、出版社へ送付した。これで入稿されゲラができる。
 あとわずかだった読みかけの本を、再び開いて、読了した。今月最初の読了である。やれやれ。

11月24日(木)「冬支度も・・・の風さん」
 昨夜、第四稿を送付したので、気分的に楽な起床。カーテンを開けると、柿の木がほとんど葉っぱを落としていて、ちょっと驚いた。
 それでも、今日は、たまっている雑務をがんがん片付けようと、元気に階下へ。
 朝食後、図書館への寄贈本の選定を始めたところで、早くもペースダウン。書斎だけでなく、家じゅう本があふれているし、それでも、まだ必要に迫られて本の購入は続けている。こうなると、捨てるか売るか寄贈するか、何かしないといけない。結局、以前から実行している図書館への寄贈である。以前は、図書館の蔵書検索をして、所有していない本を寄贈していたが、重複しても、痛んでいる本と交換できてありがたいというコメントをもらっているので、蔵書検索せずに選定することにした。
 それでもなかなか選定ができないのは、まだ必要になる場面がありそうな気がするからだ。困った性格だ。
 昼食後、キャメロンで出かけた。
 近所のホームセンターでA4用紙を買い(ここのは色が白くていい)、GSでこの冬最初の灯油を買い(冬支度)、心月斎の前の住職さんへこの1年間に出版した3冊の本を差し上げに行った。前の住職さんはとにかく本好きの方なのだ。今日は、今の住職の奥さんも同席してくれ、私の出版裏話を熱心に聞いてくれた。おまけに帰りにお土産までもらってしまった。来年2月が父の十三回忌なので、そのお願いもしてきた。
 暗くなってから、ワイフがどうしてもAEON常滑店へ行きたいというので、アクアで出かけた。私もAEONにはまっている。
 AEONは明日の金曜日から初めてのブラックフライデーをやるが、今日から既に安売りがけっこう始まっていた。
 端から端まで歩いて、想定外の買い物もし、満足して帰宅した。
 がんがん片付けようと思った雑務は半分しかできなかったが、月末までに書かねばならない掌編小説の心の準備を始めた。

11月25日(金)「現役?退役?・・・の風さん」
 今日は生産技術マネジメント研究会。穏やかな日和で、歩いて駅まで。ちょっと朝が早いだけなのに、眠い。睡眠不足は血圧にもよくない。徐々に健康体に戻ろうとしているが、どこまで戻れるのだろうか。五十肩はあとわずかで治るような気がするが。
 終日、若い人たちの議論に付き合って、こちらも大いに勉強になるが、たとえ現役でも、今の状況を克服するのは難しいなあ、と感じる。しかし、今日もあらためて思ったが、いつの時代も困難なことが多く、それを必死に乗り切っているのに違いない。たまたま過去のやり方が通用しないので「昔は良かった」と思いがちだが、実は、過去も大変だったのだ。
 ま、いずれにしても生産技術者の課題は若い人、現役の人たちが解決していくのであって、私は作家としての課題を解決していかなければならない。
 帰りの電車は通勤通学ラッシュだった。そこに自分がいることにまた後ろめたさを感じる。もっと作家としての自信をつけないと、どこにいても胸を張って歩けない。
 やっと『円周率の謎を追う』が届いたというメールが入りだした。評価はこれからだとも言えるし、既に過去の作品だとも言える。著者の気持ちは次へ向いている。
 昨日に続いて、掌編小説の準備のため資料に少し目を通したが、まだ閃かない。
 ペコの具合はちょっと悪そう。

11月26日(土)「雑務を片付ける日・・・の風さん」
 これからまたしばらく多忙になるので、今日と明日は少し雑務を集中して片付けておく予定。
 昨日に続いて非常に良い天気だ。先ず、アクアで出かけた。
 GSでブレーキダスト用の洗浄液を使ってアルミホイールを洗ってから、洗車機に入り、続いて、内外をしっかり拭き上げた。
 灯油を購入し、満タン給油し、お菓子をもらって帰宅した。
 昼食をはさんで裏の土地の草刈りをした。少し間があいたが、あまり伸びてはいなかった。中央部をしっかり刈り込もうとしたのだが、土地が広いので、予定の半分しかできなかった。
 掌編小説への踏み台になるように、読みかけの本などを片っ端から手をつけた。1冊は読了したが、まだ掌編小説のアイデアが浮かばない。
 晩ご飯は鍋になった。次女がいないので、日本酒を少し飲んだ。酔っ払っても掌編小説のアイデアは浮かばない(笑)。

11月27日(日)「今日も雑務から片付ける日・・・の風さん」
 午後から雨になる予報なので、午前中にできるだけ雑務を片付けようと思った。
 先ず、長女と長男の部屋の蛍光灯に、それぞれ問題があるので、対応することにした。短時間で終えるはずが、カバーを外したら汚れていたので洗ったりしたので、手間取った。どちらも切れていた豆電球を交換し、長男の方は、ひもスイッチが切れてなくなっていたので、私の書斎から外した蛍光灯のひもスイッチをつなげた。実は、門灯の蛍光灯も切れていたのだが、これはコンパクトタイプの蛍光灯を用意する必要があって、今日はパス。
 昼頃から、早くも雨が降り出した。
 午後一番で図書館へ行った。恒例の新刊と蔵書の寄贈のためだ。行くと、体育館の周辺でイベントが開催されていた。イベントは複数ありそうだったが、屋外には70〜80年代の自動車が集結していて、集団走行に出かけそうだった。私の初年度登録から20年を超えるキャメロンでも、それらの中にまじると、若々しい(笑)。
 帰宅し、インスタントラーメンで昼食にし、いよいよ執筆か、という時に、実家のランチ会に出かけていたワイフが帰宅した。
 その後もバタバタしていて、なかなか集中できず、ある理由からネットで映画を観ることにした。「飢餓海峡」という映画で、水上勉の原作を映画化したもの。三国連太郎、伴淳三郎、左幸子、高倉健らが出ている。もちろん掌編小説執筆のために必要と判断したわけだが、3時間もあるので、今夜は2時間ほどで中断した。

11月28日(月)「現役時代と違う雑務・・・の風さん」
 粘り強く継続しているリハビリの日だ。負荷をかけたときの痛みを除けば、可動範囲は右腕とほとんど同じくらいになっている。リハビリを卒業したら、トレーニングで左右の腕の復活をはかることになるだろう。
 帰りにホームセンターで門灯用の蛍光管を探したら、意外なことになかった。技術は進化と変化を続けていくので、製造販売中止の恐れを感じた。
 帰宅して昼食後、ネットでコンパクト蛍光管(U字型)を検索してみると、明らかに品数が減っていた。仕様が不明なものもあって、選択に苦慮した。あれこれと情報を入手して、やっと発注した。想定価格の倍くらいだった。明日、届く。
 続けて、人間ドック・脳ドックを電話で予約した。今年から国保に加入している。町の保健センターで受診すれば無料だが、昨年までの定期健康診断ほど充実していない。補助金をもらって民間の施設で少し徹底して受診することにしていたのだが、その申し込み期限が、明後日の30日だった。慌ててネットで調べて受診メニューを考え、知識を得た上で、電話で申し込んだ。希望通りの年末に受診できることになった。自己負担金は約3万円になる。
 これで今日の雑務はほぼ終了したが、ここ3日間を振り返ってみても、現役時代との違いに驚かされる。雑務とは言っても、こういった内容ではなかったし、ウィークデーは働いて稼いでいたのだ。仕事にかなり集中していたのだ。
 昨日途中までだった「飢餓海峡」の残りを鑑賞してから(いかにも文学作品の映像化という感じで、心に残った)、執筆に取り組んだ。
 まだ、本当のアイデアが浮かばないので、資料調査を継続しながら、といういつものパターンである。
 私が創作で苦しんでいるここ数日、ペコの具合も良くない。明らかに排泄が減って、吐くことが増えた。病状は進行しているのだ。
 ペコは寒がりなので、天気や日射、室温を常に細かくチェックしながら、寒くないようにしてやっている。

11月29日(火)「今ごろゴキか?・・・の風さん」
 起床したとき既にシルバーさんが庭の剪定に来てくれていた。天気は快晴で、作業はやりやすいだろう。先ずはひと安心。
 朝、台所で大事件が起きた。ワイフがシンクに置いてあった食器をどかしたら、ゴキがいたというのだ。
 え〜? うっそー、と近付いて見てみると、なんと黒い大ゴキ。もう活動は停滞しているはずなのに、そんなに我が家は居心地がいいのか。それとも天敵のアシダカグモが先に休眠態勢に入ったのだろうか。あと、もう一つ、ゴキハンターのペコが体調不良だからなあ。
 ま、ともかく、くわばらくわばら、ゴキと遭遇しなくて命拾いした(食器洗いはよくするので、危険度は高かった)。
 連載している掌編小説の執筆は、結局、いつもの資料データ整理に突入した。これをシコシコやりながらストーリーを考えるのである。
 故野村敏雄先生の遺品である『大日本地名辞書』がまた活躍する。『日本庶民生活史料集成』には該当項目がなかった。
 夕方までにシルバーさんの仕事は終了した。ワイフが希望するところまで樹木はスリムになった。
 予定通り宅配で昨日発注した蛍光管が届いた。薄暗くなるのを待って装着してみたが、点灯しない。もしかすると点灯管が寿命かもしれないと思い、予備と交換した。少し接触を調整していたら、点灯した。真因がどちらにあったのかは、それ以上調べなかったので不明だが、どうせ何年も使っていたので、同時に両方交換してよかったろう。小さなことにはこだわらない。
 掌編小説のデータはかなり集まってきたが、まだストーリーに重要な閃きが訪れない。
 夕食後は、気分転換も兼ねてビジネス本の企画提案を検討した。既に提出してあるものの補足である。すぐに完成したので、出版社へメールで送った。
 ペコの調子は良くない。
 終日自宅にいると、色々なことが起きるものだ。

11月30日(水)「ペコがピンチを乗り切る・・・の風さん」
 早いもので、もう11月最後の日。明日から師走である。昔から全力で突っ走る人生を過ごしてきたので、あっという間に時が過ぎる。
 今日は猫と留守番。特に珍しい日でもないか。
 天気は曇りでやや寒い。ペコは元気がないので、ずっと石油温風ヒーターをつけておくつもりだ。
 時折雑務をこなしながら、執筆に取り掛かった。イマイチ結論が見えていないのが気になるが、走りながら考える方式で行ってみよう。
 しかし、あまりペースは上がらない。
 オンライン書店の割引率が上昇したので、お得な買い物をした。気晴らしをツムツムから読書にシフトできれば、もっと作家らしくなれるのだが……。
 昼食はラーメンと小さなみかんを3個。
 夕方、門灯のチェックをすると点灯していない。点灯管の接触具合が不調のようだ。明日も確認する必要がある。
 すっかり暗くなってワイフが帰宅した。1日早くペコを病院へ連れて行くためだ。
 ペコは今日も排便がなく心配な状態だった。
 レントゲン写真を撮ってもらうと、明らかに患部の直前に大きな塊ができていた。ドクターが、少しほじくってみましょう、と私が妄想のように考えていた処置を提案した。驚いたが、理屈的には最も合理的な方法である。
 待つこと15分。少しほじくっただけでなく、狭くなっている部分を押し開いたという。血便が出るかもしれないが、これで排便できれば楽になる、とのことだった。
 帰宅してすぐ効果が現れた。何度もトイレへ行く。苦しくて吐いたりもしたし、トイレでないところでも、いきなり排便に挑んで実際に出してしまったりしたが、とにかく繰り返し排便に挑んだ結果、詰まっていたものがほとんど出た。
 後始末が大変だったが、夢のような現実だと思った。ペコの様子を見ていて元気がなかった私も、精神的に楽になった。これからの下剤の投与の重要性を痛感した。
 夕食後、少し休んでから、来週の月曜日の某企業へおこなう講義のスライドを整理した。

2016年12月はここ

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